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「佐曽利家の女たち」
”長~い夜にぃ ~佐曽利家四姉妹と愛人たち~”
【あらすじ】
CMなどの作曲家で数曲ヒット作があった佐曽利真(68)が愛人宅で急死した。自宅マンションでささやかな通夜が営まれる。その一夜の物語。
真には腹違いの4人の娘がいた。妻の紅子は10年前に他界。
喪主は長女の紅子(45)、そして次女の紫(42)三女の緑(40)、四女の蒼(33)。
相続問題もあって通夜に来た。
早速喧嘩をおっぱじめると、真の今の愛人(死亡現場だった)鬼頭スミレ(28)が来て、真との約束があったと告げる。
とりあえず団結してスミレに対決する四姉妹。
真はどれだけ罪作りな迷惑男だったのか。
しかも四姉妹はそろって11月生まれの蠍座、真は春(新年)になると新しい愛人を作り、仕込んでしまうという性癖があったみたいだ。
そして、次に現われたのは、真の下で40年の間、働いていた元家政婦の空(68歳)だった。
次第に明らかになる真のまさに真の姿はなんだったのか?
相続問題も勃発するが、実は女や娘たちにお金を費やしていて、借金しか残っていないことも判明する。
真が娘たちに残したという貴重なモノとは何か?
通夜の一夜を通し、故人の姿、生前を知ることで、それぞれ問題や悩みを抱えていた娘たちは次第に結束し、逞しく生きる道を見いだしていく。
笑えて泣けて、家族のあり方や、新しい女の生き方を描くお芝居!
【登場人物】
佐曽利真(68)故人 業界ではそこそこに知られた作曲家。ひたすら女好きを通した人生。女だけでなく男にも誠実で、誰からも好かれた罪作りプレイボーイ。(舞台では棺桶に横たわっているが、観客には見えるユーレイとして時々登場し、娘たちには聞こえない愚痴と言い訳をする)
長女:佐曾利紅子(45)長男以上の役割を押し付けられて育った。高齢となった真にり代わり、著作権管理団体とのやり取りを担っている。バツイチ。
次女:江戸川紫(42)長女として生まれなくて良かったという余裕から、自分が姉妹の中で一番恵まれていると思い込み、常に他姉妹
を下に見ている。既婚。子供なし。珍しい犬種の犬を飼っている。
三女:森野緑(40)自分は望まれずに誕生したという思いから、早くに独立。ほとんど音信普通状態。他姉妹より優秀な人物になろうと常にライバル心を抱いている。独身。海外生活が長い。
四女:河合蒼(33)思いがけず誕生した歳の離れた末っ子。姉たちを、貧乏くじを引いた3人という感覚で見ている。既婚。幼い子供が二人いる。
愛人:鬼頭スミレ(28)真の最期の愛人。スミレのマンションで真は心臓発作で急死した。
その他、
紫の夫:清(44)真のマネージャー(40)、弁護士(45)