JAPAN BEST TV




「佐曾利家の四姉妹」
「長~い夜にぃ ~佐祖里四姉妹と愛人たち~」
【設定とあらすじ】
CMなどの作曲家で数曲ヒット作があった佐曾利真(68)が愛人宅で急死した。自宅マンションでささやかな通夜が営まれる。その一夜の物語。喪主は長女の紅子(40代)、手伝っていたのは次女の紫(同)で、二人は腹違いの姉妹だが仲は良く、放蕩男だった父、真の尻拭いをしていた。
もう一人の腹違いの三女緑(30代)とはずっと絶縁状態。でも相続問題もあって通夜に来た。
早速喧嘩をおっぱじめると、真の今の愛人(死亡現場だった)鬼頭スミレ(20代)が来て、真との約束があったと告げる。とりあえず団結してスミレに対決する三姉妹。
次に現れたのは、真の娘(つまり四女)だという河合蒼(20代)。三姉妹はもう一人妹がいたと知らされる。真はどれだけ罪作りな迷惑男だったのか。
しかも四姉妹はそろって11月生まれの蠍座、真は春(新年)になると新しい愛人を作り、仕込んでしまうという性癖があったみたいだ。
さらに次々と現れては、故人との”美しい”思い出を語り涙を流して消えていく過去の愛人たち。次第に明らかになる真のまさに真の姿はなんだったのか?
相続問題も勃発するが、実は女や娘たちにお金を費やしていて、借金しか残っていないことも判明する。
真が娘たちに残したという貴重なモノとは何か?
通夜の一夜を通し、故人の姿、生前を知ることで、それぞれ問題や悩みを抱えていた娘たちは次第に結束し、逞しく生きる道を見いだしていく。
笑えて泣けて、家族のあり方や、新しい女の生き方を描くお芝居!
【登場人物】
佐曽利真(68)故人 業界ではそこそこに知られた作曲家。ひたすら女好きを通した人生。女だけでなく男にも誠実で、誰からも好かれた罪作りプレイボーイ。(舞台では棺桶に横たわっているが、観客には見えるユーレイとして時々登場し、娘たちには聞こえない愚痴と言い訳をする)
佐曾利紅子(48)長女、父の血を継ぎ、男遍歴を経たが独身を通した。母の春子は養女の頃に死去。実は真は春子を一番愛していた?(ひとまわり下の部下から求愛されているが、結婚に踏み切れない。そろそろ年貢の納め時かと迷っている)
江戸川紫(43)次女、真の二番目の妻、園子の娘だが、義父の姓を名乗っていて、バツイチ。園子は通夜も本葬も出席を拒否した。紅子とはウマが合う。(シングルマザーで育てた息子は引きこもっていて、目下の悩み)
森野緑(38)三女 真の愛人だった森野サクラの娘。サクラは真を契機に、以後愛人業と保険金で生計を立てていた。その母の影響で、緑は結婚詐欺師スレスレの生き方。姉二人とは顔を合わせれば喧嘩ばかりしていた。
(実はこうした生き方を脱して、まともに生きたいと悩んでいる)
鬼頭スミレ(26)今の真の恋人(愛人?)だった。スミレのマンションで真は心臓発作で死亡した。愛人ながらデザイナーとして自立している。真との約束を果たしに通夜に来たのだが、その約束とは?
(実はお腹に真の子を宿していて、生むか否かを悩んでいる)
河合蒼(22)”そう”ではなく”かわいあお”と読む。真の20年前の愛人だった河合音の娘だが、母は失踪したままで、真から教育費を貰っていた。自分に何かあったら紅子に頼れと告げられていた。
(この後、どう生きればいいか分からなくて答えを探してる)
その他、真の友人で税理士の金倉、真のマネージャー、過去の愛人、恋人など。